チェンマイから山道を1本だけ走るなら、サムーンループ(Samoeng Loop)がおすすめです。約100kmの中に、北タイの魅力がぎゅっと詰まっています。滝のあるジャングルの渓谷、花畑と山の村が並ぶ尾根、涼しい松林、大きく流れるようなカーブ、そして誰も急いでいない小さな町。街から出発して街に戻る全線舗装路で、夕食までには帰れます。
- メインループ:約100km
- 走行時間:約3時間
- 所要:7〜8時間
- 最高地点:約1,100m

ひと目でわかるポイント
- ルート: ニマン → メーリム(Mae Rim)→ 国道1096号でメーサー渓谷へ → サムーン(Samoeng)→ 国道1269号でハンドン(Hang Dong)へ下る → チェンマイへ
- レベル: 山道でのブレーキングとコーナリングにすでに自信のあるライダー向け。運転を練習するためのルートではありません
- ベストシーズン: 11月〜2月:涼しく、空気が澄み、緑が鮮やか。9:00までに出発を
- 給油: メーリムで満タンにし、サムーンでもう一度。国道1269号の山岳区間で給油できると当てにしないでください
- バイク: 経験のあるライダーが1人で乗るなら、整備の行き届いた125ccスクーターで。2人乗りなら Honda Click 160 か Yamaha NMax

サムーンループが人気の理由
チェンマイ周辺の山道の多くは、登った道をそのまま戻る往復ルートです。サムーンは本物の周回ルート。北側の国道1096号と南側の国道1269号がサムーンの町の近くでつながっていて、メインのループでは同じ道を戻りません(モンジャムと町への寄り道だけは往復です)。上り坂は長くても急ではなく、カーブは大きく、山岳区間はたいてい街を出る道路よりずっと静かです。すでにバイクに自信のあるライダーの最初の山のループにぴったりで、何年も乗っているライダーにとっても美しい道です。

どちら回りでも走れますが、おすすめは反時計回り。先に北のメーリムへ向かい、ハンドン経由で戻ります。観光バスの多いメーサー渓谷を静かな朝のうちに通り抜け、最後は国道1269号の長く気持ちいい下りで締めくくれます。
区間ごとのルート
1. ニマンからメーリムへ(約20km・30分)
国道107号か、より静かなキャナルロード(Canal Road)で北のメーリムへ。ここは特に交通量の多い区間です。車線の多い広い道路で流れが速いので、左側を落ち着いて走りましょう。メーリムで左折して国道1096号へ。Samoeng と Mae Sa の標識が目印です。交差点近くのガソリンスタンドで満タンにしておきます。
2. メーサー渓谷(国道1096号の最初の15km)
道はメーサー川に沿って緑濃い渓谷へ入っていきます。沿道にはリゾート、カフェ、蘭園や蝶園が並びます。大きな見どころ2か所はすぐ近くです。

メーサー滝(Mae Sa Waterfall)
10段の滝が森の中を階段のように流れ落ち、川沿いの遊歩道で各段を巡れます。団体客が来る前の朝がおすすめ。ドイステープ・プイ国立公園内なので、国立公園の入園料がかかります。
写真: Hannes wilms / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

シリキット王妃植物園(Queen Sirikit Botanic Garden)
山の斜面に広がる大きな植物園で、温室群と、木々のこずえの上を歩けるスチール製のキャノピーウォークがあります。最低1時間半は見ておきましょう。入園料がかかります。
写真: Supanut Arunoprayote / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)
3. ポンヤンとモンジャムへの上り
植物園を過ぎると渓谷が狭まり、本格的な上りが始まります。森の中の長いカーブを抜けると、山々を見渡す景色が開けます。ポンヤン(Pong Yaeng)周辺には、眺めのためにテラスを設けた小さなカフェやリゾートがあるので、ここで休憩して手を休めましょう。
標識のある脇道を急坂で上るとモンジャム(Mon Cham)です。尾根の上に花壇、イチゴ畑、野菜畑が広がり、ロイヤルプロジェクトと地元のモン族の人々が運営しています。道は急で狭いので、一定のゆっくりした速度で上り(CB300 なら低いギアで)、雨の後や腕に自信がないときはやめておきましょう。頂上には屋台や腰を下ろせる竹の小屋があり、このあたりで最も広い眺めのひとつが楽しめます。




4. 峠を越えてサムーンへ
道は標高約1,100mの最も高い区間で松林と乾燥林を抜け、サムーン・フォレストの展望地(上の写真の木の看板)を過ぎて、水田とイチゴ畑の広がるサムーン盆地へ下ります。サムーンの町はループから数分の場所にある静かな郡の中心地で、朝市、麺の店、そして帰路前の最後のガソリンスタンドがあります。ここで必ず給油を。

5. 国道1269号:帰り道
サムーンから国道1269号を東へ、ハンドン方面に進みます。ここがこの日いちばん楽しい区間です。路面の良い道が森に覆われた尾根を越え、道沿いには展望スポットも。そこから平野まで、大きなカーブが長く続きます。こちら側には短く急なヘアピンがいくつかあるので、下りでは速度を抑え、前後のブレーキをやさしく一緒に使いましょう。
道はハンドン郡のトンクウェン(Ton Kwen)で平野に下ります。そこからはチェンマイ方面の標識に従うか、ナビでキャナルロード経由でニマンへ戻りましょう。
1日のタイムプラン
| 時間 | 場所 | すること |
|---|---|---|
| 09:00 | ニマン | 渋滞が始まる前に街を出る |
| 09:45 | メーサー滝 | 滝沿いを約45分 |
| 10:45 | シリキット王妃植物園 | 約1.5時間:キャノピーウォークと温室 |
| 12:45 | ポンヤンまたはモンジャム | 景色を眺めながらランチ |
| 14:15 | サムーン・フォレスト展望地、サムーン | 写真、コーヒー、給油 |
| 15:15 | 国道1269号 | この日いちばんのカーブ |
| 16:45 | ハンドン郡トンクウェン | 暗くなる前にチェンマイへ |
当店でレンタルする場合:開店は10:00です。早朝に出発するなら前日にバイクを受け取れるよう手配し、予約時にレンタル開始と返却の時間をご確認ください。
いつ走るのがいいか
- 11月〜2月がベストシーズン。青空、緑の山、涼しい空気。山の朝は15°C以下になることもあるので、薄手の上着を持っていきましょう。12月からはサムーン周辺のイチゴが実り、モンジャムの花畑も満開になります。
- 3月と4月は暑く、野焼きの煙が多く、空気の質が悪くなることがあります。出発前に大気質の予報を確認し、煙のひどい日は延期しましょう。
- 5月〜10月はグリーンシーズン。朝は晴れることが多いものの、午後のスコールでカーブが滑りやすくなり、大雨の後は落ち葉や小さな土砂崩れがあることも。早めに出発し、空が真っ暗になったら引き返しましょう。
- 週末とタイの祝日は、街から車がメーサーやモンジャムに押し寄せます。平日なら国道1269号はほぼ貸し切りです。

サムーンループにおすすめのバイク
ループは全線舗装で上りもなだらかなので、大きなバイクは必要ありません。大切なのは、自分が安心して乗れること、そして下りでしっかり効くブレーキです。
| 乗り方 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 1人でのんびり | Yamaha Grand Filano、Fino 125 | 軽くて扱いやすく、1人なら十分。1日250バーツから |
| 1人で少しスポーティに | Yamaha Aerox 155、GPX Drone 150 | 上りでパワーに余裕があり、ハンドリングも軽快 |
| 2人乗り | Honda Click 160、Yamaha NMax 155 | 2人乗りでも上りが安心。NMax は ABS 付き |
| 経験者 | Honda CB300、Honda ADV350 | マニュアルバイク(CB300)か大型アドベンチャースクーター |
すべてのレンタルにヘルメット2個とスマホホルダーが付き、ガソホール95で満タンの状態でお渡しします。返却時は同じ燃料量でお願いします。予約は無料、お支払いは受け取り時。料金一覧もご覧ください。
安全と実用のヒント
- 免許:バイクの運転免許と国際運転免許証(IDP)を携帯しましょう。チェンマイから出る道では検問がよくあります。詳しくはタイで合法的にバイクに乗るには。
- ヘルメットは運転者も同乗者も、ずっと着用を。
- カーブ:減速はカーブの手前で。カーブの中ではありません。自分の車線をキープしましょう。ピックアップやミニバンが内側をショートカットしてくることがあります。
- 下り坂:カーブの手前で減速し、前後のブレーキをなめらかに少しずつかけましょう。長い下りでブレーキを引きずり続けると過熱します。マニュアルバイクは下る前に適切な低いギアへ。ブレーキの感触がおかしいと感じたら、安全な場所に停まり、当店に連絡してから走行を続けてください。
- 砂や落ち葉は急カーブの内側にたまりやすく、乾季は特に注意。
- 明るいうちだけ走る。18:00までに戻る計画を。山はすぐに暗くなり、街灯もありません。
- ナビ:アプリにバイクモードがあれば使い、ルートが舗装路だけか確認して、出発前にスマホをホルダーにセット。ループのほとんどで電波は良好です。
- 持ち物:水、日焼け止め、涼しい季節は薄手の上着、入園料や食事用の現金。
レンタルにはタイの強制保険(Por Ror Bor)が含まれ、法定の限度額までケガを補償しますが、バイクの損傷は対象外です。旅行保険がバイクの運転、排気量、同乗者をカバーしているか確認しましょう。詳しくはレンタル規約をご覧ください。

次のステップへ
山道の経験を積んだら、もっと大きなルートも検討できます。街から近い短い山道ならドイステープとドイプイ、丸一日かけてタイ最高峰のドイインタノン、または762のカーブがあるパーイへの道。静かな1日なら、北の洞窟寺院の町チェンダオやブアトンの滝、東の山の村メーカンポンへ。まだ慣れていないなら、メーリム周辺の静かな道から始めましょう。
よくある質問
サムーンループの距離は?
メインのループはニマンから一周して約100km、寄り道で数km増えます。走行時間は約3時間で、立ち寄りを含めると7〜8時間を見てください。
初心者でも走れますか?
ブレーキングとコーナリングにすでに自信のあるライダーにとって、最初の山のループに向いています。運転を練習するためのルートではありません。全線舗装で上りはなだらか、国道1269号に急なヘアピンがいくつかあります。不安なら、モンジャムへの急な脇道は省きましょう。
どちら回りがいいですか?
反時計回り(先にメーリム、ハンドン経由で戻る)が人気です。混み合うメーサー渓谷を朝のうちに通り、最後に国道1269号のいちばん良いカーブを楽しめます。
ループ上にガソリンスタンドはありますか?
メーリム、国道1096号の前半、サムーンの町にあります。国道1269号の山岳区間で給油できると当てにせず、サムーンで給油してください。
125ccのスクーターでも走れますか?
経験のあるライダーが1人で、整備の行き届いたスクーターに乗るなら大丈夫です。2人乗りなら Honda Click 160 や Yamaha NMax など150〜160ccのスクーターのほうが、上りがずっと楽です。
最終確認:2026年10月。道路状況、営業時間、入場料は変わることがあります。出発前にご確認ください。Fleet CNX の料金は2026年10月時点のものです。 カバー写真: Supanut Arunoprayote / Wikimedia Commons (CC BY 4.0).